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クラウドネイティブの CAD は、設計ソフトウェアの動作方法に根本的な変化をもたらします。ファイルやフォルダの代わりに、データベースとリアルタイム同期を使い、インストールパッケージの代わりに、ブラウザからアクセスできます。
SOLIDWORKS の代わりになるブラウザベースの CAD を試しているエンジニアや、「クラウドネイティブ」とは実際に何を指すのかを知りたがっている皆さんのために、プラットフォームの動作方法と従来のデスクトップ CAD システムとの違いを機能ごとに詳しく説明します。
(注: このブログでは、CAM Studio、 Render Studio、 Simulation 、カスタムフィーチャーなど、Onshape の CAD 以外の機能については説明していません。これはほんの始まりです。)
1. どのブラウザからでも CAD にアクセス
Chrome、Safari、または Firefox を開き、ログインすれば設計を始められます。この手軽さがブラウザ上の CAD ソフトウェアの特長です。ソフトウェアのダウンロードや IT のセットアップは不要です。
このプラットフォームは AWS インフラストラクチャ上で実行されるため、大規模なアセンブリのレンダリングなど計算集約型のタスクはローカルマシンではなくサーバー側で処理します。このアーキテクチャは、オペレーティングシステムに関係なく、ラップトップ、タブレット、スマートフォンなど、あらゆるデバイスに対応します。Google ドキュメントのようなデータベース構造は従来のファイル管理に代わるもので、データは一元的に保存され、許可されたユーザーであれば誰でもアクセスできます。
2. 設計データのドキュメント (ファイルではなく)
Think of a document as a project folder that lives in the cloud. Parts, assemblies, drawings, reference PDFs, images – everything related to a design can exist in a document. This contrasts with file-based CAD where each element is a separate file that needs to be linked and managed. When you share a document, collaborators get access to the complete package, not just individual files that might reference missing dependencies.
3. キーボードショートカットを使ったパラメトリックモデリング
モデリングの基礎 (スケッチ、拘束、押し出し、フィーチャーツリー) は、どの CAD システムとも同様に期待どおりに機能します。ただし、キーボードショートカットが使用えるようになったので、作業が一段と簡単になります。ショートカットメニューを表示するには S を押し、スケッチを始めるときは Shift+S を押し、寸法を表示するには D を押します。インターフェイスは関連する操作を統合します。押し出しコマンドには、個別のツールではなく 1 つのダイアログにサーフェス、カット、薄いオプションが含まれます。クラウド CAD ソフトウェアではツールセットの構成が異なる場合もありますが、同様のプラットフォームを使用していたユーザーは中核的なワークフローを把握できます。
4. ファイルではなくリンクを共有する
共有は他のウェブベースのツールと同じように、リンクを送信してアクセス許可を設定し、表示、編集、エクスポート、さらに共有できるユーザーを選択します。Onshape のアカウントを持たない外部の共同作業者の場合は、表示専用のパブリックリンクをブラウザで直接開きます。共有設定を更新してユーザーのアクセス許可を削除すると、そのユーザーのリンクは使えなくなります。メールで送信したファイルを追跡したり、誰が最新バージョンを持っているのかわからなくなることはありません。
5. 複数のユーザーが同じモデルにリアルタイムでアクセス
2 人のエンジニアが同じドキュメントを開き、そのうち 1 人がフィレットを追加すると、もう一方には、更新も同期の遅延もなく、すぐに表示されます。Onshape では、ドキュメントを開いている人のアバターが表示され、「フォローモード」では他の人の画面上での位置や選択項目を確認できます。バックエンドデータベースにより、ファイルベースのシステムで必要だったチェックイン/チェックアウトのワークフローが不要になります。変更はドキュメントを閲覧するすべてのユーザーに瞬時に反映されます。これは、従来のデスクトップアーキテクチャでは不可能だったブラウザベースの CAD の主な利点です。
6. 自動バージョン履歴、保存ボタンなし
保存ボタンを探しても見つかりません。すべての編集は自動的に記録されます。バージョン履歴には、誰がいつ何を変更したかという完全なタイムラインが表示されます。任意の時点をクリックすると、そのときの設計の状態が表示されます。その状態に戻したい場合は、以前の任意の時点に復元できます。システムは元に戻す/やり直しの状態を無制限に保存し、復元アクションも履歴の一部になります。
7. バージョン制御と分岐
名前付きバージョンは、タイムライン内の変更できないマーカーである永続的なスナップショットとして機能します。どのバージョンからでも、メインのワークスペースを中断することなくアイデアをテストするための分岐を作成できます。あなたが自分の分岐で製造向けの設計の反復実験を行っている間も、チームメイトは作業を続けられます。両者の作業が完成したら、それらを 1 つにマージします。このワークフローはソフトウェア開発の手法を模しているため、バージョニングの混乱を招くことなく並行調査ができます。
8. CAD 内でのコメントとタスクの作成
パーツに直接コメントを入れ、タスクとして割り当てることができます。注釈のマークアップを使用して特定のエッジまたは面にタグを付けます。これらの会話はジオメトリに添付され、設計自体と並行して存在するディスカッションスレッドを作成します。フィードバックはインコンテキストで存在するので、ドキュメントを開くすべてのユーザーが確認でき、個別の PowerPoint デッキやメールのやり取りは不要になります。
9. バージョンや分岐を視覚的に比較
2 つの分岐を選択して比較をクリックすると、変更内容を並べて表示するフィーチャーリストと、ドラッグするとジオメトリの違いがわかる視覚的なスライダーが表示されます。このツールにより、分岐の差異が明確にわかり、モデルの違いを目で見つける必要がなくなります。分岐だけでなく、履歴内の任意の 2 つの時点も比較できます。
10. 設計変更のインテリジェントなマージ
ファイルベースの CAD では、2 つの異なる設計を自動的に組み合わせることはできません。Onshape のデータベースはすべての編集を追跡するため、複数の分岐の変更を 1 つの設計にまとめることができます。削除されたジオメトリを参照しているフィーチャーなど、競合が発生した場合、システムはクラッシュせずにフラグを立てます。マージは履歴エントリとなり、何か問題が発生した場合は元に戻すことができます。
11. 信頼できる唯一の情報源: 図面
![[図面を作成] ポップアップを表示する Onshape GUI。](/cdn-images/db1b761e459b9d2e38dd857a23cc20e96b70dd2c-1200x601.jpg?w=1600)
ANSI、ISO、JIS 規格は既に組み込まれています。パーツのジオメトリに合わせて調整されたマルチビューの図面を生成し、寸法、GD&T、注記、BOM、リビジョンテーブルを追加していきます。図面は 3D モデルと同じドキュメント内にあるため、現在のジオメトリを参照します。モデルを変更すると、それに応じて図面を更新できます。標準的な製造ドキュメントツールがすべて揃っています。
12. 簡素化されたアセンブリ合致
合致コネクタはパーツに埋め込まれた座標系です。2 つのコネクタの位置を揃え、拘束タイプ (固定、回転、スライダ、円筒形) を選択します。通常、関係は 1 つの合致で定義されるので、複数の拘束を組み合わせる必要はありません。コンポーネントを追加すると BOM が更新され、パーツ番号は内蔵データ管理によって統合されます。
13. データベース駆動型検索
検索は、名前、パーツ番号、説明、リビジョン状態、カスタムプロパティで実行できます。これができるのは、データベースの構造のおかげです。ファイル名をフォルダ階層の中から探すのではなく、属性に基づいてコンポーネントを取得します。特定のボルトが使用されているすべての場所を見つける必要がある場合は、検索でできます。これが、個別のシステムのない PDM 機能の力です。
14. 内蔵されたリリース管理
コンポーネントを右クリックしてリリースを選択すると、システムは、欠落しているパーツ番号、古い参照、承認要件などのチェックを実行します。既定のリリースワークフローが含まれていますが、Enterprise のユーザーはそれらをカスタマイズできます。リリースされたコンポーネントはそのリビジョンでロックされるため、誤って編集されることはありません。アセンブリ全体での使用状況を追跡して、リリースされた各パーツがどこにあるかを確認します。
15. 無料のトレーニングリソース
Onshape のラーニングセンターには、基本的なモデリング、高度なサーフェシング、特定のワークフローなど、40 以上のコースが含まれています。ユーザーは、動画、ステップバイステップガイド、検索可能なコンテンツをすべて無料で利用できます。パラメトリック CAD の経験者であれば、中核的な概念をそのまま活用できるため、通常は特別なトレーニングを受けなくてもプラットフォームを操作できます。コースは、Onshape 固有の機能やインターフェイスの違いについて理解するのに役立ちます。
16. AI を活用したドキュメント作成ヘルプ
AI アドバイザーは Onshape のドキュメントを認識できるので、質問をすると、公式のヘルプコンテンツに基づく回答が得られます。フィーチャーを探していたり、ワークフローに行き詰まった場合は、AI が知識ベースから情報を引き出し、解決策を提示します。
17. シームレスなサポート体験
Onshape 内からサポートに問い合わせると、スクリーンショットやマークアップを追加したり、サポートエンジニアにドキュメントを共有したりできます。サポート側は実際の設計を開いてコンテキストを見ることも、フィーチャーツリーを確認することもできます。"Pack & Go" のためのエクスポートや、何が上手く行かないのかをメールで説明する必要はありません。共有プラットフォームのため、サポート側もお客様と同じものが見られます。
ワークフローへの影響
これら 17 の機能は、さまざまな設計哲学を反映しています。クラウドネイティブの CAD では、ローカルとリモートの境界をなくし、コラボレーションを例外ではなく既定として扱い、ファイル管理をデータベース操作に置き換えます。
CAD へのクラウドネイティブアプローチはもはや机上の空論ではありません。運用・拡張が可能で、活発に使用されています。それがお客様のワークフローに適合するかどうかは、コラボレーションのニーズ、データ管理の問題点、ハードウェアインフラストラクチャなどの優先順位によって決まります。上記の機能は、CAD をクラウドに移行した場合に何が可能になるかを示しています。
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